公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-07-15

G3とG5は上位・下位の関係ではない

型番の数字が大きいほうが上、と読みたくなりますが、URAWAの2機種はそういう並びになっていません。G3の商品名は「充電式携帯型ネイルマシン」、G5は「卓上型ネイルマシン」で、公式ページが最初に打ち出しているのは、それぞれ持ち運びと最上級の性能です。片方はコンセントから離れるための機械、もう片方は机に据えて負荷をかけるための機械で、比べる土俵が違います。

しかも、最大回転数(20,000rpmと28,000rpm)で差がつくと思って読み進めると、肝心なところを取り違えます。低速側の下限はどちらも2,000rpmで同じです。この記事では公式製品ページと、URAWAが公開している4冊の取扱説明書(G3・G5のコントローラーとハンドピース)、ユーザーサポートのよくあるご質問を突き合わせ、どの条件で選択が分かれるのかを追いました。編集部は両機を実際に使っておらず、トルクの差・運転音・振動は測定していません。

結論:机から動かすかどうかで、ほぼ決まる

作業場所が固定されず、フットケアや出張で機材を持ち出すなら、選ぶのはURAWA G3です。250gのコントローラーにリチウムイオンポリマー電池を内蔵し、2時間の充電で約5時間が使用時間の目安。付属の携帯バッグを腰に付けて施術する使い方を、公式が想定しています。

机の上に置きっぱなしにできて、削る量が多いならURAWA G5です。決め手は28,000rpmという上限ではなく、「強い負荷を掛けた際にもスピードを維持するフィードバック機能付き」「回転する力(トルク)も最も強いモデルです」という公式の記載のほうです。ビットを当てた瞬間に回転が落ちる、という不満に答えている機種はG5だけです。ただしトルクの数値は非公表で、編集部が測って確かめたわけではありません。

どちらとも決めきれない場合は、月に何回、何分くらい削るかを先に数えてください。ジェルオフが月1〜2回で、削る対象がソフトジェルの表面だけなら、上限もトルクも判断に効いてきません。その場合に効くのは、コントローラーを常設できるか、コンセントの位置に縛られたくないか、という置き場所の問題です。

公式仕様の差分を一枚に落とす

2機種の公式表示を、同じ項目で突き合わせました。空欄ではなく「記載なし」と書いてある行が、この表の見どころです。

項目G3(充電式携帯型)G5(卓上型)
回転数(公式表示)2,000〜20,000rpm2,000〜28,000rpm
ハンドピース定格(取扱説明書)Max.20,000rpm / DC12VMax.28,000rpm / DC30V
コントローラー出力DC2-12VDC3-30V 0.2-0.4A
電源充電式(2時間充電で約5時間が目安)AC100V 50/60Hz 23VA
コントローラー寸法・重量W65×D137×H37mm・250gW117×D147×H89mm・1.5kg
ハンドピース寸法・重量φ24.2mm×129mm・160gφ23.6mm×129mm・180g
ハンドピース素材記載なしオール金属製(溶剤に最も強いタイプ)
トルクの言及記載なし「回転する力(トルク)も最も強いモデルです」(数値は非公表)
フィードバック機能記載なしあり(強い負荷時にスピードを維持)
クイックストップ機能記載なしあり(電源を切ると素早く停止)
速度操作ボリュームつまみタッチスイッチ+速度調節ツマミ
フットコントローラー記載なしオプションVC70に対応(別売)
付属品ACアダプター・ACコード・携帯バッグ・チビブラシ2本・プッシャー・スパナ・モータースタンドモーターハンガー・スパナ・モータースタンド・チビブラシ2本・プッシャー(取扱説明書ではカーボンブラシ2個とパールドライバーも標準付属品)
出荷時のコレットチャックφ2.34mm用(取扱説明書)φ2.34mm用(取扱説明書)
ビット軸径(製品ページ)記載なし記載なし
カラー展開5色記載なし

「記載なし」が4行続くのは偶然ではありません。トルク、フィードバック機能、クイックストップ、フットコントローラー。この4つはG5のページだけにある項目で、いずれも負荷がかかる作業を前提にした話です。G3のページが割いているのは、電池、充電時間、携帯バッグ、カラーといった持ち出しの条件でした。

一方で、同じ行もあります。下限2,000rpm、出荷時のコレットチャックはφ2.34mm用、同梱のプッシャーは同じNF01、スパナもモータースタンドも同じ型番です。削り始めるための土台は共通で、その上に何を足すかで機種が分かれている構図です。

4つの条件で分岐させる

条件1|作業場所は動くか

コンセントから離れて使う予定があるなら、この時点でG5は外れます。G5はAC100V専用でバッテリーを積んでいません。フットケアで座る位置を変える、リビングと寝室を行き来する、施術に出向く。そうした条件があるなら、腰に付けられる250gのコントローラーを持つG3が唯一の選択肢になります。

逆に机に据える前提なら、AC専用は不利ではありません。電池の劣化を気にせず、充電の残りを数えずに済みます。G3の充電器はURAWAのよくあるご質問で修理非対応品として挙げられており、純正アダプター以外では正しく充電できないとも書かれています。持ち出さないなら、この管理項目はそもそも背負わなくてよいものです。

条件2|削る量と、回転が落ちる不満があるか

月に1〜2回、ソフトジェルの表面を削るだけなら、20,000rpmと28,000rpmの差は作業時間に出てきません。ジェルオフでは、ジェル層を削ってからリムーバーで浮かせる手順が一般的で、削り切る工程ではないためです。回転数を上げるほど摩擦熱が増えるという副作用のほうが先に来ます。

判断が変わるのは、ビットを当てた瞬間に回転が落ちる、という経験がある場合です。これはトルクの問題で、上限のrpmでは解決しません。URAWAがフィードバック機能を載せているのはG5だけで、G3のページには負荷時の挙動に関する記載がありません。ただし数値がない以上、どれだけ差があるかは公表情報からは分かりません。削る量が多い人ほど、この一点をメーカーや購入元に直接確認する価値があります。

条件3|手が支える重さと、スイッチの押しやすさ

手に持つのはハンドピースだけです。G3が160g、G5が180gで、差は20g。どちらもコード付きで、コントローラーは机の上に残ります。長時間の施術で20gをどう感じるかは手の大きさによりますが、公表値の差はこれだけです。太さはG3がφ24.2mm、G5がφ23.6mmで、わずかにG5のほうが細くなっています。

見落とされがちなのが操作系です。G5はコントローラー上部がタッチスイッチで、公式は「長い爪でも押しやすい」と説明しています。爪を伸ばしている人が物理ボタンを押しにくいという問題に、はっきり答えている機種はG5だけです。G3のコントローラーはボリュームつまみで速度を変える方式で、取扱説明書には最低速で回り始めないことがある(故障ではない)との注意も書かれています。

条件4|手元で直せるか、預けるか

G5ハンドピースの取扱説明書は、標準付属品にカーボンブラシ2個とパールドライバーを挙げ、交換手順まで載せています。カーボンブラシは摩耗する消耗品で、減るとモーターが回らなくなる部品です。G3ハンドピースの取扱説明書の標準付属品はスパナとモータースタンドのみで、交換手順の記載もありません。手元でどこまで直せる前提かが違います。

修理の窓口はどちらも購入元です。URAWAは国内(埼玉県)の自社工場で対応し、日本国内発着のみ、見積りまでに数週間、修理の指示から発送までに1か月程度が目安と案内しています。定期点検の間隔は取扱説明書が1〜2年ごと、よくあるご質問が2〜3年に一度のメーカーメンテナンス(有償)と幅があります。どちらを買っても、預けている間の代替機は購入元に相談する扱いです。

2機種の外側にある選択肢

URAWAの2択で迷っている時点で、条件によっては他社機のほうが噛み合うことがあります。回転域と電源方式を軸に、卓上セパレート型の候補を並べました。

商品形状最大回転数正逆回転電源方式ビット規格価格帯購入
URAWA G5URAWA G5イチオシ卓上セパレート最大28,000rpm正逆回転: ありAC軸径2.34mm公式に価格表示なしAmazon楽天
URAWA G3URAWA G3卓上セパレート最大20,000rpm正逆回転: ありAC/充電式軸径2.34mm楽天参考 55,000円前後Amazon楽天
プチトル プチトルVプチトルV卓上セパレート最大30,000rpm正逆回転: あり充電式軸径2.34mm26,800円(税込・在庫切れ)Amazon楽天
SHINYGEL Professional ポータブルネイルマシンD2SHINYGEL Professional ポータブルネイルマシンD2卓上セパレート最大35,000rpm正逆回転: ありAC/充電式軸径2.34mm公式は価格非公開Amazon楽天

列見出しをタップすると並べ替えできます。形状・回転数・電源方式・ビット規格は各メーカーの公式仕様にもとづく編集部整理です。効果や仕上がりの保証ではありません。購入前に必ず公式仕様・取扱説明書をご確認ください。価格は変動します。

コードを外しつつ、上限もほしい場合は、プチトルV(3,000〜30,000rpm・30段階・充電式)とSHINYGEL ポータブルネイルマシンD2(0〜35,000rpm・AC/充電式)が候補に入ります。G3の20,000rpmでは足りないが、G5では持ち出せない、という板挟みに対する答えになるのはこの2機種です。ただし低速側の下限は、G3・G5の2,000rpmのほうがプチトルVの3,000rpmより低くなります。

SHINYGELはブラシレスモーターを採用し、「負荷が変化しても、低速から高速まで安定した速度を維持することができます」と説明しています。URAWAのフィードバック機能と狙いは近いものの、どちらも数値ではないため、ブランドをまたいで強さを比べる材料にはなりません。

逆に、月数回のセルフオフだけが用途なら、卓上セパレート型そのものが過剰になることがあります。形状ごとの向き不向きは卓上式ネイルマシンとペン型の違いで確かめてください。

関連: 卓上式ネイルマシンとペン型の違い

どちらを選んでも変わらないこと

セルフネイル機器選び 3ステップ

スペックを比べる前に、使う頻度と用途から絞ると失敗しにくくなります

STEP 1 用途を決める
見るところジェルオフ主体か/甘皮ケア主体か/フットもやるか
目安用途で必要な回転数・ビット・ライトが変わる
STEP 2 電源と形状を選ぶ
見るところAC/充電式・卓上/ペン一体・コードレスの要否
目安頻度が高いほど据置きの安定電源が起点
STEP 3 使う消耗品まで見る
見るところビット規格・付属ビット・集塵/フィルター
目安本体価格だけでなく維持費で総額を判断

一般的な選び方の目安です。最終的な仕様・対応可否はメーカー公式仕様・取扱説明書でご確認ください。

機種で悩む前に、2機種で共通している条件を押さえておくと、買ったあとの手戻りが減ります。ひとつ目はビットです。どちらの取扱説明書にも「出荷時は先端工具のシャフト径φ2.34mmのブランクバーが装着されています」とあり、削るためのバー類は別売です。本体だけを買っても、その日にジェルオフを始められるとは限りません。コレットチャックを交換すれば2.35mm・3.00mm・3.175mmにも対応でき、型番はURAWAのよくあるご質問に載っています。

ふたつ目は回転数の上限がビット側にもあることです。両機に同梱されるNF01プッシャーは、G5の仕様欄で「回転速度:MAX 10,000rpm」と表示されています。本体が28,000rpmでも20,000rpmでも、このプッシャーを付けている間の上限は10,000rpmです。本体の最大回転数は、その回転数で作業できるという意味ではありません。

3つ目は部品を共用できないことです。G3の公式ページには「※専用機の為、他のモーターハンドピース、コントローラーとの接続は出来ません」と明記されています。G3を先に買い、あとからG5のハンドピースだけを足す、といった買い方は成立しません。2台目を検討する段階では、一式で買い直す前提になります。

よくある失敗と、購入前にメーカーへ確認すべきこと

選び方を間違えやすいのは、公式ページの箇条書きの数だけを見比べたときです。G5のページには機能が9項目並び、G3のページには4項目しかない。しかしG3コントローラーの取扱説明書を開けば、サーキットブレーカーと温度センサーの説明があります。保護機構そのものは両機にあり、書かれ方の密度が違うだけ、という箇所は少なくありません。

よくある判断G3G5根拠
「型番が大きいG5のほうが新しくて上位」公式は用途違い(携帯型と卓上型)として掲載。上位・下位の記載はない
「G5は28,000rpmだから甘皮も速く終わる」××同梱NF01プッシャーの回転速度はMAX 10,000rpm。工程の上限はビット側で決まる
「G3は安いほうだから性能が低い」公式サイトに価格の記載はなく、当サイトの価格帯は販売実勢からの目安
「持ち出さないならG3でも同じ」負荷時のスピード維持(フィードバック機能)はG5にのみ記載
「まずG3を買って、あとでG5のハンドピースを足す」××G3は専用機で、他のハンドピース・コントローラーとは接続できない
「G5を買えばフットペダルで加減速できる」×フットコントローラーVC70はオプション(別売)
「低速で扱いたいからG5」下限はどちらも2,000rpm。この点で2機種に差はない

購入前にメーカーまたは購入元へ確認しておきたいのは3点です。ひとつ目は、自分が削る対象(ソフトジェル、ハードジェル、スカルプ、フットの角質)に対して推奨される回転域と、そこで使うバーの軸径・許容回転数。ふたつ目は、保証の期間と、保証の対象になる販売経路(どちらの機種も製品ページに保証期間の記載がありません)。3つ目は、修理を依頼する窓口が購入元になるという前提と、その販売店が修理受付に対応しているかどうかです。

使用中に爪や皮膚が熱い、痛い、赤み・変色・炎症が出るといった異常があれば、回転数を変えて続けるのではなく、その場で使用を中止してください。症状が続く場合は自己判断で対処せず、メーカーおよび皮膚科などの医療機関へ相談してください。

よくある質問

初心者にはどちらが向いていますか

経験の有無より、置き場所で決まります。どちらも下限2,000rpmまで落とせるため、低速で扱いたいという理由でG5を選ぶ必要はありません。ただし、どちらもバー類が別売で、本体だけでは削り始められない点は共通の注意事項です。最初の1台としてネイルマシン自体を迷っている段階なら、削る対象と頻度を先に決めるほうが失敗が減ります。

G3で28,000rpm相当の作業はできませんか

上限は20,000rpmなので、28,000rpmで回すことはできません。ただし、その回転数を使う工程が自分の作業にあるかは別の問題です。同梱のプッシャーは上限10,000rpm、ジェルオフはジェル層を削ってからリムーバーで浮かせる手順が一般的で、20,000rpmを常用する工程は多くありません。回転が落ちて困っているなら、それは上限ではなくトルクの話です。

2機種のトルクの差は数値で分かりますか

分かりません。URAWAはG5について「回転する力(トルク)も最も強いモデルです」と書いていますが、これは自社内の比較表現で、N・cmのような単位での公表はありません。G3のページにはトルクへの言及自体がありません。当サイトが公式仕様を確認したネイルマシン10機種の中にも、トルクを数値で出している製品はありませんでした。

中古やフリマで買っても保証は受けられますか

URAWAは修理を「製品をお買い求め頂いたご購入元にて承ります」としています。購入元がはっきりしない経路で買うと、修理の受付そのものが難しくなります。保証書の有無と、その販売店が修理受付に対応しているかを、購入前に確かめてください。修理は日本国内発着のみの受付です。

まとめ

URAWA G3とG5の分岐は、机から動かすかどうかでほぼ決まります。持ち出すならG3(充電式・コントローラー250g・2時間充電で約5時間・携帯バッグ付属)、据えて削る量が多いならG5(AC専用・1.5kgコントローラー・オール金属ハンドピース・フィードバック機能)。上限20,000rpmと28,000rpmの差は、この2つを検討したあとに見れば足ります。

共通しているのは、下限2,000rpm、出荷時φ2.34mm用コレットチャック、同梱のNF01プッシャー(上限MAX 10,000rpm)、バー類が別売であること、そして部品を共用できないことです。この5点は、どちらを選んでも変わりません。

2機種それぞれの仕様と未確認事項は、URAWA G3の公式仕様レビューとURAWA G5の公式仕様レビューで個別に確かめられます。持ち出しと上限の両方がほしい場合は、プチトルVやSHINYGEL ポータブルネイルマシンD2まで候補を広げてください。

関連: URAWA G5の公式仕様レビュー

編集部が整理した候補

イチオシ URAWA G5

URAWA G5

卓上セパレートのネイルマシン。2,000rpm〜28,000rpmで回転数を調整でき、ACに対応。ハンドピース重量は180g、ビット規格は軸径2.34mm。

卓上セパレート最大28,000rpmAC

参考価格: 公式に価格表示なし

2位 URAWA G3

URAWA G3

卓上セパレートのネイルマシン。2,000rpm〜20,000rpmで回転数を調整でき、AC/充電式に対応。ハンドピース重量は160g、ビット規格は軸径2.34mm。

卓上セパレート最大20,000rpmAC/充電式

参考価格: 楽天参考 55,000円前後

3位 プチトル プチトルV

プチトル プチトルV

卓上セパレートのネイルマシン。3,000rpm〜30,000rpmで回転数を調整でき、充電式に対応。ハンドピース重量は130g、ビット規格は軸径2.34mm。

卓上セパレート最大30,000rpm充電式

参考価格: 26,800円(税込・在庫切れ)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。